針聞書文様
5、6年前に、福岡県の博多に行った際に、 九州国立博物館のミュージアムショップで購入。
その数年前に、収蔵品である「針聞書」のことを知る機会があり、 現物を見てみたいわ~と思っていました。
「針聞書」は、戦国時代の医学書で、 人の体内で病気をひき起こすと考えられていた63匹の虫を図解し たもの。
旅行の際にこれ幸いと九州国立博物館に行ったものの、 常設展示はしていないと知りトホホでした。
そんなわけで、ショップで「針聞書」グッズを買いあさりました。 その中の1枚です。
この花のバケモノみたいなのは「肺積(はいしゃく)」。
『鼻は肺の穴である。善悪の臭いが嫌いで、生臭い香りが好き。 辛いものが好き。この虫がいると常に悲しい気持ちになる。 針は柔らかく浅く打つとよい』。
昆虫ぽい「肺虫(はいむし)」。
『肺にいる虫。飯を食べ、人玉にも変わる。白朮(びゃくじゅつ)で退治できる』。
踊っているかのような「脾臓の虫」。
『脾臓にいる虫。筋を捕まれると、目まいを起こして頭を打つ。 木香(もっこう)・大黄(だいおう)で退治できる』。
こんなのが体内にいたらビックリですよね。
でも嫌いじゃない(笑)。
昔の人の想像力は素晴らしいなぁ。